「ピアノを習わせたいけれど、何歳からがいいのだろう」。よくいただくご質問です。答えは、鍵盤を弾きはじめる年齢と、音楽の土台づくりを始める年齢を、分けて考えると見えてきます。
鍵盤の前に、育てておきたい力がある
ピアノは、楽譜を見たことを一瞬で記憶し、脳から指へ指令を出して再現する習い事です。そのためには、音を聴く耳、楽譜を見る目、指先を動かす力、そして集中して取り組む力が必要になります。
こうした力がまだ育っていないうちに鍵盤に向かうと、レッスンそのものが難しく感じられ、せっかくのピアノが苦手なものになってしまうことがあります。
土台づくりは0歳から始められる
聴く耳、音感、指先の発達、集中力。これらは、鍵盤を弾くよりずっと前の時期から育てていくことができます。脳がもっとも育つ乳幼児期に、音楽を通してこの土台をつくっておくと、ピアノを始めたときの吸収の速さが変わります。
脳育×知育®︎音楽レッスンのカリキュラムでは、3歳ごろから読譜にふれ、5歳では自分の音を聴きながら32小節ほどの曲を弾けるようになることを目指しています。
ピアノが育てる力
脳育で育てた聴く力と集中力は、そのままピアノへつながります。そしてピアノで身につく、楽譜を読み取る力、覚える力、毎日こつこつ積み重ねる力は、日々の学習にもつながっていきます。
ピアノが上手になることだけがゴールではありません。頭で考え、自分で行動し、好きなことにも勉強にも力を発揮できる子に育つこと。そのための入口として、ピアノの前の時期を大切にしています。
年齢ごとの、ピアノへの道のり
0歳から2歳は、鍵盤を弾く前の準備の時期です。聴く耳を育て、音感をつくり、音の高い低いがわかるようになり、指先を動かす経験を重ねていきます。
3歳になると、読譜にふれはじめます。数がわかるようになるのもこの時期で、音符や拍を数えることにつながっていきます。バランス感覚が身につき、より複雑な動きができるようになる時期でもあります。
4歳では、右手と左手の役割が分かれてくる「両手の機能の分化」が進みます。論理的に考える力や、最後までやりとげる忍耐力も育ってきます。
そして5歳。自分の出した音を自分で聴き、確かなテクニックを身につけながら、32小節ほどの曲を弾けるようになることを目指します。
リズム感は、運動神経も育てる
ピアノの土台として欠かせないのがリズム感です。そしてリズム感は、音楽だけのものではありません。息を吸う、吐く、歩く、走る、話す。体の動きは、すべてリズムでできています。
小さいうちからリズムにのって体を動かす経験をしておくと、音楽の力と一緒に、体を思いどおりに動かす力も育っていきます。脳育で育った子どもたちの中に、勉強やピアノとあわせてスポーツでも力を発揮する子がいることとも、つながっています。
「早く弾かせたい」と思ったときに
まわりの子がもう曲を弾いていると聞くと、うちも早く、と焦る気持ちになるかもしれません。けれど、弾きはじめる時期が早いことと、その後に伸びることは、同じではありません。
土台が育っている子は、鍵盤に向かってからの吸収がとても速いものです。先生の話を聴ける、楽譜をじっと見られる、うまくいかなくても繰り返し挑戦できる。こうした力があれば、レッスンは驚くほどスムーズに進みます。遠回りに見えて、土台づくりから始めるのがいちばんの近道です。
楽しみながら続けられることが、いちばんの力になる
ピアノは、すぐに結果が出る習い事ではありません。だからこそ、楽しんで続けられるかどうかが何より大切です。土台が育っている子は、できた、わかった、という手応えを早い段階で感じられるので、ピアノを好きなまま続けていけます。
脳育で育った子どもたちの中には、楽しみながらピアノを続け、全国大会で入賞した生徒もいます。コンクールに挑戦する道も、趣味として長く楽しむ道も、どちらも同じ土台の上に開けています。
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0歳から5歳まで、それぞれの時期にどんなレッスンを行うのかは、年齢別レッスンのページでご紹介しています。